ニュード
「ソテル計画」によって無人船が持ち帰った物質の名称で、「New-Dynamics」(新たなる力)から名づけられた。
緑色をしており、刺激を与えると熱放出し、形態を変化させることができ、そして活性化すると他の物質と融合し増殖する極めて異質な性質を持つ。
これらの特性により新エネルギーとして研究が進められ、ブラスト・ランナーをはじめとする高度な機械や兵器の動力源、弾への転用、装甲修復材(耐久力の回復はこれによるもの)などに活用されていく。
一方で、融合の対象が無機物だけでなく有機物を含み、人体に多大な悪影響を及ぼす毒性を持った極めて危険な物質でもあり、耐性を持たないものが接触したり、粒子の漂う汚染地域に入っただけでも、やがて死に至る。人体のニュードに対する耐性が稀に付くこともあり、ニュードに触れて耐性を身に付けた後天性のものから、生まれつき耐性を持った先天性のものがあるが、耐性の代償も背負うことになる。
エイオースの爆発事故を機に大量に地球に降り注いだことで、広大な地域がニュードに汚染され融合・増殖し定着(渓谷の岩肌に見られる緑色の鉱石など)。また、融合したニュードを採掘・除去するためGRFとEUSTによる各地の抗争の原因にもなっている。さらに、抗争を肩代わりする傭兵市場や兵器会社も挙ってニュードに関わっているため、抗争が激化する要因にもなっている。
ボーダー
もとはニュード耐性細胞を持つ人全般を指したが、時代が進むにつれて傭兵稼業をする者たちの事を指すようになる。
これに伴い、研究者の間では、傭兵稼業をせずに耐性細胞を持つ者を「耐性保持者」と呼ぶ。
ブラスト
TSUMOIインダストリが開発した「ミュール」を筆頭とした採掘作業機械「ブラスト・ウォーカー」と、同社が開発した「クーガーI型」に代表される戦闘用機械「ブラスト・ランナー」の略称。
ゲーム内で登場するのは後者のみ。呼称する場合も同様。
ブラスト・ランナー
ブラスト・ウォーカーの汎用性の高さに着目していたGRFは、「ニュード・ドライブ」の技術をTSUMOIインダストリに提供し、同社は「クーガー」をはじめとする戦闘用ブラスト「ブラスト・ランナー」を完成させた。
全高約5m、重量約10t~18tで、装甲材にはニュードと重金属の合金「NC(Newd-Composite)メタル」を用いている。
ブラストの頭部構造
FCS(火器管制システム)、センサー類が集約されているのは言うまでもないが、ニュード・ドライブを司るコンピュータが搭載されており、いわば人間の脳と同等の役割を果たしている。頭部にダメージを受けると、コンピュータに支障をきたし、機体内を循環するニュードの流動が不安定になり、結果、大損害を被ってしまう。また、頭部コンピュータには、プラントをハッキングし占拠する機能が備わっている。
胴体構造
胴体にコクピットが内蔵されているが、その容積は成人男性がやや窮屈と感じるものらしい。パーツの両側面には、武器を搭載するためのマウンタが取り付けられており、ブラスト開発元がそれぞれ同一規格のものを用いている。また背部には武器固定用のツメがあり、ソード・榴弾砲・リペアユニットなどを搭載する。各部位との接合部も、やはり同一規格となっている。
腕部構造
人間の手と同じ構造(5本指)のマニピュレータを有し、各種武器を器用に扱うことができる。場合によっては、袖の部分に小型武器のコンテナを装着することがある(手榴弾やハンドガンなど)が、取り付け時の腕部側の金具も各社同一規格。
脚部構造
接地面にはグライドホイールもしくはサンドトリッパー(キャタピラ)が装着されており、腰部に装着されたスラスターを噴射することによって高速移動する。このスラスターが、戦場を駆け抜けるブラスト「ランナー」と言わしめる所以である。ちなみに平衡感覚は、股間部のバランサーに内蔵された流体金属を動かすことによって保たれる。
マグメル
R.E.38年に設立した民間軍事会社(PMC)。クライアントはGRFとEUSTの両方で、現在行われている紛争はマグメル所属のボーダーによる代理戦争の形を呈している。
GRF(Global Resource Federation)
エネルギー危機解決のため、政府機関と複数の企業が出資して立ち上げられた。
ソテル計画を発動、ニュードを発見するも、「大汚染」の事故により、研究施設エイオースと共に多くの人材を失った。
その上、ニュードの危険性を黙秘した為に、周囲から不信感を買った。現在、事故により失われた技術と、ニュードを回収・資源独占をすべく奔走中。
EUST(Environment Union against Space Threat)
元々は環境保護を訴える小さなNGOだったが、反GRFの機運が高まるにつれて強大化、武力闘争路線を歩むようになる。
GRF同様ニュードを回収しているが、ニュード除去と共に平和利用の為の資源確保も行っているようである。
ニュード汚染の完全除去と共に、最終的にはGRFの解体を狙う。